2025.01.16 おすすめ記事グルメ
岐阜県揖斐郡揖斐川町の地に明治22年から店を構える『揖斐菓匠庵 みわ屋』。
苺は、そのまま食べても美味しいのはもちろん、スイーツやクリーム、あん、ジャム、ドリンクなど、幅広いアレンジが楽しめる人気のフルーツ。中でも、和菓子の定番「苺大福」は、冬になると和菓子屋の店頭に並び始め、目を引きます。
最近ではコンビニやスーパーでも手軽に手に入る苺大福ですが、実際に食べ比べてみると、それぞれに個性があり、驚かされるものです。
今回は、岐阜県揖斐川町でこだわりの和菓子作りを続ける老舗『揖斐菓匠庵 みわ屋』を訪問。苺大福がどのように作られるのか、その製造現場に密着してきました!
もくじ
苺が美味しくなる季節に合わせて始まる苺大福「ふわもち苺」。主役の苺には、甘味と酸味のバランスが絶妙な「美濃娘」を使用しています。そのまま食べても美味しい苺なので、そのまま食べるより美味しくないと意味がない!と店主の牧村さん。「お菓子にすることでより美味しく」そのための様々なこだわりがここに詰まっています。
生地には、ふんわりしつつもっちりした「高山もち」をブレンド。つぶが大きくてしっかりとした美味しさのお餅になります。
苺大福をつくる際、牧村さんがこだわったのは「苺の風味を損なわない」事。あんは白あんにする事であんに苺の風味が移り、より苺の甘さと風味が際立つんだとか。また、お餅にも木苺のピューレを混ぜて、苺の風味を付けていきます。
大きな苺を一つ一つ丁寧に包んでいきます。柔らかなお餅をふんわりと柔らかなまま包むのはまさに職人技!お餅に加えた木苺のピューレのおかげで、無添加でいながら淡い綺麗なピンク色に仕上がります。
ふんわりと柔らかなお餅を一口かじると、ジューシーな苺から溢れた果汁が白あんに移り、お口いっぱいに苺の美味しさが広がります。苺の果実そのものを食べるよりも苺を感じることができる、まさに牧村さんが求める理想の苺大福と言えます。
現状に満足することなく、少しでも美味しく安全なものを届けたいという牧村さんの探究心とこだわりが、今季も新たな商品を生み出しています。
ショコラ、ムレスナティー使用のキャラメルクリームティー、栗きんとん、揖斐産一番摘み抹茶、春日産深煎り焙じ茶。可愛い一口サイズのふんわり大福が口の中で溶け出します。
いかがでしたか。『みわ屋』の始まりは明治22年。地域の方に愛され、長い歴史を歩んでいます。店舗から徒歩4分の位置には、岐阜県指定重要有形民俗文化財でもある「三輪神社」があり、観光客にも人気です。ぜひお店に足を運び、みわ屋の歴史とともに地域観光も楽しんでみてはいかがでしょうか。