「目に前に豊かな森があるのに、なぜ使われないのか?」
日本の国土の約67%を占める森林。しかし現在、日本の家具に使われている木材の多くは、海外から輸入されたウォールナットやオークなどです。品質の均一さや安定した供給を求めると、どうしても輸入材に頼りがちになるのが家具業界の現状です。
日本の森で育つ木々は、厳しい急斜面や深い積雪に耐えながら生きているため、1本ずつ個性的に曲がって育ちます。また多種多様な樹種が混在していることから、「いつ・どの木が・どれだけ手に入るか」を予測することが困難です。そのため、家具の材料としては扱いにくく、次第に避けられるようになってしまいました。
実際に森から切り出される日本の広葉樹のうち、家具用として市場に出回るのはわずか3%。そのほとんどは紙用チップやキノコの菌床、枕木といった用途に使われています。