2025.10.23 ライフスタイル
出産は人生の大きな転機。そんな中、近年「できるだけ痛みを抑えた出産をしたい」と考える妊婦さんが増え、「無痛分娩」への関心が高まっています。
首都圏だけでなく、岐阜エリアでもそのニーズは年々広がりを見せており、出産の選択肢として定着しつつあります。
そうした声に応えるかたちで、2023年12月から無痛分娩を本格導入したのが【岩砂病院・岩砂マタニティ】。
開始から1年半が経った今、どれくらいの妊婦さんがこの出産方法を選んでいるのでしょうか？
今回は、現場の医師・助産師の声、実際に体験したママたちの声を交えながら、無痛分娩のリアルに迫ります。
『岩砂マタニテイ』で無痛分娩が導入されてから、約1年半。
はじめは経産婦のみとしていましたが、昨年９月から初産婦も対象となり、今では月によって全体の約3～4割の妊婦さんが無痛分娩を選択するまでに増加しています。
着実に「選ばれる出産方法」として根づき始めているのが現状です。
導入初期は、「本当に痛くないの？」「赤ちゃんや自分の身体にリスクはないの？」といった不安の声も少なくありませんでした。
しかし、産院側の丁寧な説明と、実際に無痛分娩を経験したママたちの前向きなロコミが少しずつ広まり、信頼が積み重なってきました。
無痛分娩を選ぶ大きな理由は2つ。
1つ目は「痛みを和らげたい」
2つ目は「産後の体力を温存したい」
どちらも同じくらい大事な理由です。
初めての出産を迎えるママからは「陣痛に対する恐怖がある」「出産への不安が大きい」といった声が多く寄せられており、少しでも心身の負担を軽くしたいという思いから選ばれているようです。
出産経験のあるママでは「1人目のときにとてもつらかったから、今回は痛みを軽減したかった」といった理由で選ぶ方も多く、出産経験があるからこそ“痛みの大きさ”を知っていて、無痛を積極的に検討する傾向も見られました。
また、痛みを軽減することで、産後の体力を温存しておきたいと考えるママも増えています。
特に、実家が遠方で頼れる人が近くにいない場合や、すでに上の子がいる場合などは、産後の回復が早いことが大きなメリットとなります。
実際に無痛分娩でご出産されたママからは、さまざまな前向きなお声をいただいています。
◎「一人目の出産後は体力がなくて育児がとても大変でしたが、今回は本当に楽でした」
◎「痛みが少なかったことで、身体がとても楽でした」
◎「産後に体力をしっかり残しておけたのがよかった」
このように、無痛分娩は出産時の痛みだけでなく、産後の体力回復にも良い影響を感じられた方が多くいらっしゃいます。
また、精神的な面でも、
「赤ちゃんが生まれてくる感覚をしっかり感じられた」
「心に余裕があったおかげで、出産の感動をじっくり味わえた」
「上の子が立ち会っても怖がることなく、一緒に出産の瞬間を迎えられてよかった」
といった感想も寄せられています。
無痛分娩により痛みが和らぐことで、出産そのものを前向きに受け止められる、大切な思い出として心に残る――そんな出産体験につながっているようです。
きっかけとなったのは、ある医療関係者との会話でした。
その方が通常のお産を「古いお産」と表現されたのです。
自分たちが長年取り組んできたお産が、時代の流れの中で「古い」と捉えられている。
その事実に大きな衝撃を受けました。
そこから、「患者さんにとってよりよいお産とは何か」を改めて考え、無痛分娩の導入を決断しました。
実際に取り入れてみると、無痛分娩はとても良い分娩方法の一つだと実感しています。
出産された方からは「想像以上に楽だった」「痛みが和らいだことで、赤ちゃんとの出会いをしっかり味わえた」といった声を多くいただきます。
その表情はとても穏やかで、私たち医療スタッフにとっても大きな喜びとなっています。
ですから無痛分娩を始めて本当に良かったと感じています。
妊婦さんから見れば、出産の選択肢が一つ増えたことになります。
「自然分娩」か「無痛分娩」か――
どちらが正解ということはありません。
大切なのは、その方のライフスタイルや考え方に合った方法を選べることだと思います。
私たちは、その選択を尊重し、安心してお産に臨めるよう全力でサポートしてまいります。
【リスク管理体制・安全性への配慮】
無痛分娩に限らず、医療行為には必ず副作用やリスクが存在します。
導入時には、医師・助産師ともに、無痛分娩を行っている施設で研修を行い、講義・レクチャーを受けました。
現在も、定期的に講師の指導のもと、無痛分娩の振り返りを行っています。安全な無痛分娩ができるよう取り組んでいます。
助産師の声
無痛分娩を選択できることで、妊婦さんの痛みへの不安が軽減され、リラックスしてご家族とともにお産に取り組めていると感じています。
また、痛みの緩和により産後の身体の負担を和らげられ、出産後の育児をより楽しんでいただけています。
私たちは「無痛分娩は分娩方法の一つ」だと思っています。助産師として、無痛分娩を選択された方に寄り添い、前向きに出産を迎えられるようサポートしています。
お産は新たな家族を迎えるしあわせな瞬間です。
妊娠・分娩・産後の方に寄り添い、ご家族のあゆみを精一杯お手伝いしていくことが、私たちの使命だと思っています。
A：無痛分娩は分娩時の痛みを和らげるもので、完全に痛みがなくなるわけではありません。
感じ方に個人差はありますが、お腹が張っている感覚や、少し痛い程度に感じるのが一般的です。痛みのイメージとしては携帯を触りながらお産ができる程度の痛みです。
そのためリラックスしてお産することができ、産後の回復も早いです。
A：無痛分娩の費用は、公的な健康保険は適用されないため、自己負担となります。
普通の分娩費用にプラス8万～8万5000円程度がかかります。
A：無痛分娩そのものが赤ちゃんに直接悪影響を与えることはありません。
ただし、無痛分娩では陣痛がやや弱くなることがあり、そのため分娩の最後に吸引分娩や鉗子分娩が必要になる場合があります。当院では鉗子分娩はほとんど行わず、主に吸引分娩で対応しています。
吸引分娩による合併症のリスクもありますが、医師やスタッフが慎重に対応しますので、安心して受けていただけます。
陣痛や分娩の進み具合に応じて適切に対応することで、赤ちゃんもママも安心して出産に臨むことができます。
A：現在は無痛分娩に対応できる時間帯には制限があり、妊娠38週～39週頃に、計画無痛分娩を行っています。ただ状況は日々変わりますので、お気軽にご相談ください。
無痛分娩をしたいと思われた方は34週くらいまでにお声がけください。
里帰り出産の方は、里帰り前に無痛セミナーを受講ください。
出産に対する不安は、人それぞれ。
その中でも「陣痛の痛み」は、多くの妊婦さんにとって大きな壁となるものです。
『岩砂マタニティ』では、そんな不安に寄り添い、「痛みに備えた選択肢」を用意することで、より安心して出産に臨める環境づくりに力を入れています。
無痛分娩に関しても、妊婦さん一人ひとりの希望や体調に合わせて、丁寧なカウンセリングと安全な管理体制のもとで対応。出産が「怖いもの」ではなく、「前向きに迎えられるもの」になるよう、医師・スタッフが一丸となってサポートしています。
『岩砂マタニティ』では、Instagramを通じて、日々さまざまな情報を発信しています。
院内イベント、出産準備に役立つ豆知識、産後のアドバイスなど、妊婦さんやご家族にうれしい内容が盛りだくさん。
ちょっとした疑問や不安をやわらげるヒントも満載なので、ぜひお気軽にフォロー＆チェックしてみてくださいね。
【医療法人社団 友愛会 岩砂病院・岩砂マタニティ】
住所：岐阜県岐阜市八代1-7-1
産科予約専用：0120-038-183
産科お問い合わせ：058-232-1177
休診日：日曜・祝日
※診療・無痛分娩に関する詳細は、下記サイトをご確認ください。
無痛分娩だけでなく、他にも岩砂マタニティならではの魅力を取材してきましたのでご紹介します！
■助産師が多数在籍で、妊娠期から出産、子育てまで安心のサポート体制
妊娠期には助産師外来が3回あり、妊娠中の過ごし方や不安なこと、パースプランについて相談できる機会があるので、安心して出産に向けた準備ができます。
また、妊娠中・産後など気になることがあれば、気軽に助産師や医師に聞くことができるあたたかい雰囲気の産院です。
■40年間で32,000人以上の赤ちゃんが誕生！経験豊富な医師が5名在籍しています。
24時間、夜間でも診察・分娩・手術に対応できる安心の体制が整っています。
■病院ならではの充実した他科との連携も！
産科の他に、内科・婦人科・リハビリテーション科・放射線科などがあるので、必要に応じて、他科と連携して妊婦さんをバックアップしています。
■産後ケアをご利用いただけます
岩砂マタニティでは、市の委託を受け宿泊・日帰りによる産後ケアを行っています。
体調や育児に不安があるお母さんが安心して育児ができるよう、赤ちゃんをスタッフに預け、ゆっくり休んでリフレッシュしていただけます。
岐阜市、各務原市、山県市等対応した市町村以外にも、自費での産後ケアも受け付けています。
事前予約制ですので、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
産科：058-232-1177
個別で院内の案内をさせていただきます。見学日時等ご相談ください。
産科外来だけでなく、陣痛室や分娩室、お部屋、新生児室などもご覧いただけます。ご希望があれば、当院のサービスやサポート、分娩料金などもご説明します。
ライカラ スタッフが取材してきた、岩砂マタニティの施設について写真でご紹介します！
岩砂マタニティでは経験豊富な産科医師と助産師・看護師が、安心して出産に臨んでいただける体制を整えてくれるので、里帰り出産をお考えの方は相談してみて下さい！
また、妊娠や出産に関わる支払い制度や費用などについても相談できるので、不安な方や、産院を迷っている方も一度相談してみてはいかがでしょうか✨
〒502-0812 岐阜県岐阜市八代1-7-1
TEL：058-231-2631（代）
